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【競馬】歴代の三冠馬一覧 | あなたにとって最強の三冠馬は?

どうも、いちばん好きな三冠馬はオルフェーヴル、タケツム (@taketsumu_keiba) です。

あなたは競走馬にとって最高峰の栄誉とも言われるクラシック三冠をご存知でしょうか。

これは3歳限定G1の皐月賞・日本ダービー・菊花賞をすべて優勝した馬に与えられる称号で、これまでにわずか8頭しか達成していません。

この記事では、クラシック三冠の意味から達成条件、歴代8頭の三冠馬一覧、最強の三冠馬ランキングまで盛りだくさんで解説していきます。

タケツム

ぜひ最後まで読んでもらえると嬉しいです!

クラシック三冠馬とは

三冠馬とは ”皐月賞・日本ダービー・菊花賞の3レースをすべて勝利した馬” のことです。

別の三冠馬との違いを明確にするために ”クラシック牡馬三冠馬” とも言います。

2022年3月現在においてクラシック牡馬三冠を達成した馬はわずか8頭しかいません。

競馬史上で8頭ってすごい!

三冠馬になるための条件

三冠レース名 開催月 競馬場 距離
皐月賞 4月 中山 芝2000m
日本ダービー 5月 東京 芝2400m
菊花賞 10月 京都 芝3000m

三冠馬になるための条件は “3歳限定G1の皐月賞・日本ダービー・菊花賞の3レースすべてに出走し、その全レースで勝利する” ことです。

3レースはすべて違う条件で実施されるため、圧倒的な能力の差が必要とされます。

また、すべて3歳馬しか出走できないため、三冠馬になれるチャンスは一生に一度だけです。

クラシック三冠レース1.  皐月賞

競馬場 中山 コース 芝2000m
馬齢 3歳 開催月 4月
創設 1939年 賞金 1億1000万円
レコード 1:57.8 レコード アルアイン

皐月賞はクラシック三冠レースの1冠目で、 ”最も速い馬が勝つ” と言われています。

1939年にイギリスのギニー2000を模範に、最もスピードのある優秀な繁殖馬を選定するためのチャンピオンレースとして創設されました。

第1回は横浜競馬場の芝1850m。1943年からは東京競馬場の芝1800m。1950年から現行の中山競馬場の芝2000mで実施されています。

クラシック三冠レース2.  日本ダービー

競馬場 東京 コース 芝2400m
馬齢 3歳 開催月 5月
創設 1932年 賞金 2億円
レコード 2:22.5 レコード シャフリヤール

日本ダービーは三冠レースの2冠目で、”最も運のある馬が勝つ” と言われています。

1932年にイギリスのダービーステークスを模範として創設され、日本競馬に関わるすべてのホースマンが憧れる最高の栄誉レースです。

優勝賞金はジャパンCと有馬記念に次いで3番目に高い2億円で、1990年には日本競馬史上最多観客数の19万6517人が応援に駆けつけました。

第1回は目黒競馬場で開催。第3回から東京競馬場に変更となりましたが、芝2400mの距離は創設時から1回も変わっていません。

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クラシック三冠レース3.  菊花賞

競馬場 京都 コース 芝3000m
馬齢 3歳 開催月 10月
創設 1938年 賞金 1億1500円
レコード 3:01.0 レコード トーホウジャッカル

菊花賞は三冠レースのラスト3冠目で ”最もスタミナのある馬が勝つ” と言われています。

1938年にイギリスのセントレジャーを模範として、最もスタミナのある優秀な繁殖馬を選定するために創設されました。

阪神競馬場で実施された1979年を除いては、第1回からすべて京都競馬場の芝3000mの条件で実施されています。

※2021年からは京都競馬場の改修工事の影響で阪神競馬場の芝3000mで開催されています。

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歴代の三冠馬8頭を紹介

タケツム

これまでに三冠馬になった8頭の馬がこちらです。

1. セントライト(1941)

史上初のクラシック三冠馬です。

コーヒー牛乳で有名な小岩井農場の所有馬で、デビュー戦では12頭立ての7番人気でしたが、2着に5馬身差をつける走りで余裕の新馬勝ち。

2週間後の皐月賞でも2着に3馬身差をつけてまず1冠。続く日本ダービーでは、ダービー史上最大着差タイの8馬身差をつけて2冠を獲得しました。

そして菊花賞も2馬身半差をつける快勝で三冠を達成。しかし、当時は三冠の概念が世間にあまり浸透しておらず、報道は小さな扱いでした。

その後は天皇賞の前身・帝室御賞典を目標として中山でハンデ競走を使われる予定でしたが、レースでは72kgの斤量を背負わされることが判明。

馬主の加藤さんは「4歳馬に72kgも背負わせるぐらいならば」と、帝室御賞典に一切の未練なくセントライトを引退させる決断をしました。

デビューから引退までがすべて1941年の1年間における出来事で、菊花賞を最後に引退したクラシック三冠を達成したのはセントライトのみです。

引退後は種牡馬として八大競争優勝馬を8頭輩出するなど活躍しましたが、シンザンが史上2頭目の三冠馬となった数ヶ月後に老衰で死亡しています。

1947年には自身の名がついた重賞 “セントライト記念” が創設、1984年にはJRA顕彰馬に選ばれるなど名実ともに歴史に名を残す名馬です。

セントライトが持つ記録
  • 史上唯一・三兄弟で皐月賞を制覇
  • 日本ダービー史上最大着差タイ
  • 史上初の三冠馬
  • 菊花賞で引退した唯一の三冠馬
  • 史上唯一・兄弟で顕彰馬(トサミドリ)

2. シンザン(1964)

戦後初の三冠馬です。

デビュー前はあまり期待されていませんでしたが、新馬戦を見事に勝利で飾ると徐々に頭角を表し、いざ蓋を開けてみれば怒涛の5連続優勝。

その後1番人気で臨んだ皐月賞では6連勝でまず1冠。続く日本ダービーでは当時の競馬史上2位のレコードタイム2分28秒2で2冠目を獲得。

そして菊花賞では当時の京都競馬場のレコードを大幅に更新する40,660人の観客の前で見事に勝利、23年ぶりの三冠馬となりました。

また、そのときの菊花賞の売上3億9402万4200円は当時の菊花賞レコードを27%も更新していて、シンザンの注目度の高さが伺えます。

翌年には八大競走の天皇賞(秋)と有馬記念も勝ち、日本競馬で初めて “五冠馬” の称号を付与、その功績ゆえに ”神馬” とも呼ばれました。

また、引退までに当時牡馬が獲得可能な全G1級競争を勝ち、デビュー戦から引退まで19戦連続連帯という中央競馬レコードを作りました。

そして「シンザンを超えろ」のキャッチフレーズで、シンボリルドルフが出現するまでの約20年、日本競馬会の生産の目標であり続けました。

引退後は種牡馬としてミホシンザンなどの優秀な産駒を産出し、1964年には “シンザン記念” が創設、1984年には顕彰馬に選出されました。

1996年7月13日に老衰によって死亡。1995年には当時のサラブレッドの最長寿記録を更新するなど、最後の最期まで注目を集めた名馬です。

シンザンが持つ記録
  • デビューから引退まで19戦連続連対
  • 1969年-1992年まで産駒が24年連続勝利
  • 当時のサラブレッドの長寿記録を更新

3. ミスターシービー(1983)

史上初の父が国産馬の三冠馬です。

父トウショウボーイは1976年の皐月賞と有馬記念を優勝した実績馬で、ミスターシービー自身もデビュー前から高い注目を集めていました。

新馬戦は先行策から2着に5馬身差をつけ圧勝するも、2戦目はスタート出遅れからの辛勝、3戦目で再び大きく出遅れ初黒星を喫します。

ここからミスターシービーの特徴であり、当時は珍しかった ”追込戦法” が定着。皐月賞では道中16〜17番手から位置を上げ、まず1冠を獲得。

続く日本ダービー。当時は20を超える出走馬がいて「1コーナーは10番手以内に回らなければ勝てない」というポジションジンクスがありました。

しかし、シービーは本番スタートで出遅れてしまい最後方からのレースとなりましたが、過去の常識を覆す見事な差し切りで2冠目を獲得。

そして菊花賞では距離不安説も囁かれる中、最終コーナーで先頭に立つと直線はそのまま逃げ切って優勝。19年ぶりの三冠馬になりました。

これによってデビューから引退まで全レースで同じ騎手が手綱を握った、また全レース1番人気に支持された史上初の三冠馬となりました。

その後は天皇賞(秋)を勝利したものの、史上4頭目の三冠馬シンボリルドルフにことごとく惨敗。最終的には骨膜炎で引退する悲しい結末でした。

引退後は種牡馬となりましたが、期待されていたほどの成果が上がらず早々に種牡馬からも引退。

ただ、”四冠” の功績が認められ、1986年には顕彰馬に選出。父のトウショウボーイも受賞していたため、史上初の父子顕彰馬になりました。

ミスターシービーが持つ記録
  • キャリアを通して騎手が同じ初の三冠馬
  • 全レース1人気だった三冠馬
  • 史上初・親子で顕彰馬(トウショウボーイ)

4. シンボリルドルフ(1984)

史上初の無敗の三冠馬です。

額に三日月に似た形がついているのが特徴で、生まれてから約20分で立ち上がった(通常30分〜90分)というエピソードがも残っています。

デビューから5連勝で皐月賞に出走すると、当時のレースレコードで優勝。主戦騎手の岡部Jは表彰式で「まず1冠」を示す1本指を掲げました。

続くダービーは皐月賞2着のビゼンニシキとのSBダービーと呼ばれ、2頭の馬連 “銀行馬券” は今でも馬連の投票額の最高記録となっています。

レース本番はシンボリルドルフが単勝オッズ1.3倍の圧倒的人気に応えて優勝。ここでも岡部Jは表彰式で「二冠」を示す2本指を立てました。

その後、セントライト記念をレコードタイムで優勝すると菊花賞に出走。見事に優勝して史上初の無敗でのクラシック三冠を達成しました。

表彰式で「三冠達成」を示す3本指を掲げたシーンは有名で、武豊Jがディープインパクトで三冠を達成した際のパフォーマンスの元ネタです。

ルドルフは三冠達成から中1週でジャパンカップに出走。ミスターシービーと史上初の三冠馬による直接対決に臨みますが、結果は3着でした。

しかし、その後は強さを見せ、有馬記念2回、天皇賞(春)、ジャパンカップを優勝。その功績を讃えて “七冠馬” の呼び名がつきました。

また、馬名の由来である神聖ローマ帝国の皇帝ルドルフ1世の名にちなんで “皇帝” の愛称でも親しまれ、多くの競馬ファンに愛されました。

引退後は種牡馬として10億円(2000万円×50株)のシンジケートが組まれ、G1・4勝の二冠馬トウカイテイオーを輩出しました。

シンボリルドルフが持つ記録
  • 当時の皐月賞レコードを樹立
  • 日本ダービーの馬連投票額が過去最高
  • 史上初の無敗の三冠馬
  • 史上初の七冠馬

5. ナリタブライアン(1994)

史上5頭目の三冠馬です。

当時はめずらしいシャロ―ドールがトレードマークだったことから競馬ファンの間では “シャドーロールの怪物” と呼ばれ、親しまれました。

また、父ブライアンズタイムはアメリカから輸入した種牡馬で、本馬はその初年度産駒。半兄には1993年の年度代表馬ビワハヤヒデがいます。

函館競馬場での新馬戦では「ビワハヤヒデの弟」として2番人気に推されましたが2着。中1週で再び新馬戦に出走して初勝利を挙げます。

その後もレース中に自分の影を怖がって走りに集中できないなど臆病な面があったため、6戦目の京都3歳Sからシャドーロールを着用しました。

そして迎えた皐月賞では単勝支持率49.8%、単勝オッズ1.6倍の人気に応え1冠。走破タイムは中山芝2000mのレコードを0.5秒上回る好記録でした。

日本ダービーでは皐月賞を上回る単勝支持率61.8%、単勝オッズ1.2倍の期待通りの優勝。なんなくクラシック2冠を獲得しました。

そして三冠がかかった菊花賞では芝の状態が稍重だったにもかかわらず兄ビワハヤヒデが前年にマークしたレースレコードを更新するタイムで優勝

皐月賞は3馬身半、日本ダービーは5馬身、菊花賞は7馬身と一戦ごとにライバルたちと着差を広げる強さでクラシック三冠を達成しました。

半兄ビワハヤヒデとの直接対決が望まれましたがブライアンの怪我によって幻に。1997年には史上24頭目の顕彰馬に選出されました。

[memo” title=ナリタブライアンが持つ記録]
  • デビュー以来15戦連続連対
  • 中山芝2000mのレコードを更新
  • 最優秀3歳牡馬(1993)
  • 最優秀4歳以上牡馬(1994)
  • 年度代表馬(1994)
  • 史上24頭目の顕彰馬(1997)
[/memo]

6. ディープインパクト(2005)

史上2頭目の無敗の三冠馬です。

入厩して1か月後の坂路調教で指示より5秒近いタイムを出しながら汗ひとつかかずケロっとしていたというのは有名なエピソードですね。

新馬戦から単勝オッズ1.1倍の断然1番人気に支持されると、のちに重賞4勝を挙げるコンゴウリキシオーに馬なりのまま4馬身の差をつけて勝利。

続く若駒Sでは競馬ファンの間で語り継がれる圧巻のパフォーマンスで優勝。早くも「三冠は確実」とまで言われる存在になりました。

いざクラシック初戦の皐月賞では史上2位の単勝支持率63.0%を受け、出遅れ+衝突の不利に見舞われながらも2着に2馬身半の差をつけて1冠。

勝利騎手インタビューで武豊Jが語った「走っているというより飛んでいる感じなんですね」という表現は、ディープの走りを象徴しています。

続く日本ダービーでは歴代1位の単勝支持率73.4%、単勝オッズ1.1倍の支持。前年のキングカメハメハと並ぶレースレコードで優勝しました。

そして菊花賞では単勝オッズ1.0倍の100円元返し、菊花賞の入場動員レコードとなる13万6701人(前年比182.0%)が応援に駆け付けました。

最後の直線で実況アナが発した「世界のホースマンよ見てくれ。これが日本近代競馬の結晶だ!」という名言も、これまた印象深いですね。

その後は有馬記念に出走して単勝オッズ1.3倍に支持されますが、ルメール騎乗のハーツクライに半馬身届かず、国内唯一の敗戦を喫しました。

翌年は凱旋門賞で敗れたものの国内では5戦5勝。引退レースの有馬記念は武豊Jが「生涯最高のレースができた」という会心のレースでした。

引退後は種牡馬として三冠馬コントレイルなど数々の名馬を輩出し、2012年から2021年まで10年連続でリーディングサイアーとなりました。

2008年には史上28頭目の顕彰馬に選出されましたが、2019年に死亡。2020年からは “報知杯弥生賞ディープインパクト記念” に変更されました。

[memo” title=ディープインパクトが持つ記録]
  • 史上2頭目の無敗でのクラシック三冠
  • 世界初の親子での無敗クラシック制覇
  • 日本調教馬初の世界ランキング1位
  • 最優秀3歳牡馬(2005)
  • 最優秀4歳以上牡馬(2006)
  • 年度代表馬(2005・2006)
  • 史上28頭目の顕彰馬(2008)
  • 2012年-2021年のリーディングサイアー
[/memo]

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7. オルフェーヴル(2011)

東日本大震災禍に達成した三冠馬です。

全兄ドリームジャーニーと同じ新潟競馬場でデビューすると新馬勝ち。ゴール後には池添Jを振り落とす暴れん坊っぷりを存分に披露しました。

その後は気性の粗さのせいでなかなか折り合いがつかず3戦未勝利。前哨戦のスプリングSで4戦ぶりの勝利を挙げて皐月賞に向かいました。

皐月賞では中山競馬場中止の影響で東京競馬場で1週遅れで実施。戦前の評価は高くなく、単勝オッズ10.8倍の4番人気に甘んじました。

しかし、いざレースが終わってみれば2着馬と3馬身差をつける完勝。池添Jは「初めて府中の直線が短く感じた」とコメントしています。

続く日本ダービーでは不良馬場での開催でしたが、単勝オッズ3.0倍の1番人気に支持されるとウインバリアシオンの追撃を振り切って優勝。

そして菊花賞では単勝支持率58.28%、単勝オッズ1.4倍の圧倒的人気を受けると、再びウインバリアシオンの追撃を振り切って三冠を達成。

そんな菊花賞でもゴール後に振り落とされた池添騎手。インタビューでは「僕とオルフェーブルらしい」と苦笑いを浮かべていましたね。

その後は、凱旋門賞2年連続2着などの活躍を見せ、引退レースの有馬記念では2着馬に8馬身差をつける圧勝で自らの引退に花を添えました。

引退後は種牡馬としてラッキーライラック、エポカドーロなどの重賞馬を輩出し、2015年には史上31頭目の顕彰馬に選出されました。

オルフェーヴルが持つ記録
  • 史上初・兄弟での宝塚記念勝利
  • 最優秀3歳牡馬(2011)
  • 年度代表馬(2011)
  • 最優秀4歳以上牡馬(2012・2013)
  • 日本調教馬初のロンジンWBH(2014)
  • 史上31頭目の顕彰馬(2015)

8. コントレイル(2020)

世界初の親子での無敗の三冠馬です。

新馬戦では単勝1.7倍の1番人気に応えて優勝。続く東京スポーツ杯2歳Sでは、芝1800mの2歳JRAレコードを1.1秒更新する1分44秒5で連勝。

その後はG1初挑戦となるホープフルSで危なげなくG1初勝利を飾ると最優秀2歳牡馬を獲得。次走は皐月賞に直行することが決まりました。

その皐月賞では最後の直線でサリオスとの叩き合いをクビ差制して1冠。この勝利によって福永Jはクラシック競争完全制覇を達成しました。

続く日本ダービーはコロナの影響で76年ぶりの無観客開催。シンボリルドルフ・トウカイテイオーに続く父子での無敗の二冠を達成しました。

菊花賞では三冠達成が期待されて単勝オッズ1.1倍に支持。最後の直線ではアリストテレスとの壮絶な叩き合いをクビ差凌いで三冠馬となりました。

尚、2020年は牝馬クラシック戦線でもデアリングタクトが「牝馬三冠」を達成。牡牝が同年に三冠を達成したのは史上初の出来事でした。

また、その後のジャパンCでは、アーモンドアイ・コントレイル・デアリングタクトと夢の三冠馬3頭による直接対決が実現しました(2着)。

そこからはなかなか勝ち星を挙げられずにいましたが、引退レースのジャパンCで復活V。福永Jの溢れる涙に心打たれたファンも多いはずです。

今後はディープインパクトの産駒の最高傑作として種牡馬としての活躍が期待されます。どうか健康で長生きしてください!

もっと知りたい!
  • 世界初・親子での無敗の三冠馬(2020)
  • 最優秀2歳牡馬(2019)
  • 最優秀3歳牡馬(2020)
  • 最優秀4歳以上牡馬(2021)

どれも文句なしの名馬だね!

最強の三冠馬ランキング

三冠馬を語るときによく議論になるのが「どの三冠馬が最強なのか?」という話題です。

絶対の正解がないのですが、完全な主観で持って無理やりランキングにしてみました。

  1. ディープインパクト
  2. シンザン
  3. セントライト
  4. シンボリルドルフ
  5. オルフェーヴル
  6. ナリタブライアン
  7. コントレイル
  8. ミスターシービー

もちろん異論は認めます!

三冠馬はこれだけではない!

基本的に “三冠馬” とは、この記事で紹介したクラシック牡馬三冠のことを指します。

しかし、そこから派生して特定の3レースを勝利した馬を三冠馬と呼ぶ風潮が広まりました。

現在では、いくつかの三冠馬が存在するので、まとめて紹介します。

牝馬三冠

三冠レース名 開催月 競馬場 距離
桜花賞 4月 阪神 芝1600m
オークス 5月 東京 芝2400m
秋華賞 10月 京都 芝2000m

牝馬三冠馬とは “桜花賞・オークス・秋華賞の3レースをすべて勝利した馬” のことです。

昔はエリザベス女王杯が三冠目でしたが、1996年に3歳以上の牝馬すべてが出走可能になってことを理由に三冠からは外されました。

そして現在では、同じく1996年に創設された3歳牝馬限定の秋華賞が三冠目となっています。

牝馬三冠を達成した馬
  • メジロラモーヌ
  • スティルインラヴ
  • アパパネ
  • ジェンティルドンナ
  • アーモンドアイ
  • デアリングタクト

牝馬三冠とは? | 歴代三冠牝馬6頭のなかで最強の牝馬は?【2022年最新】

春古馬三冠

三冠レース名 開催月 競馬場 距離
大阪杯 4月 大阪 芝2000m
天皇賞(春) 5月 京都 芝3200m
宝塚記念 6月 阪神 芝2200m

春古馬三冠馬とは “4月から6月に実施される天皇賞(秋)・ジャパンC・有馬記念を同一年に制覇した馬” のことです。

2017年に大阪杯がG1に昇格したことをきっかけに誕生し、もしすべてに勝利するとJRAの規定で2億円のボーナスが支給されます。

まだ実際に春古馬三冠を達成した馬はいませんが、2017年にキタサンブラックが大阪杯1着→天皇賞(春)1着とリーチをかけました。

春古馬三冠を達成した馬
  • 該当馬なし

春古馬三冠とは?2017年に新設された達成馬0の称号を徹底解説!

秋古馬三冠

三冠レース名 開催月 競馬場 距離
天皇賞(秋) 10月 東京 芝2000m
ジャパンC 11月 東京 芝2400m
有馬記念 12月 中山 芝2500m

秋古馬三冠とは “10月から12月に実施される天皇賞(秋)・ジャパンC・有馬記念を同一年に制覇した馬” のことです。

より多くの馬に秋古馬三冠レースに出走してもらうことを目的に2000年に創設、全勝するとJRAの規定で2億円のボーナスが支給されます。

秋古馬三冠を達成した馬
  • テイエムオペラオー
  • ゼンノロブロイ

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三冠馬同士の直接対決

これまでに三冠馬同士の直接対決が実現したのは全部で3組だけです。

タケツム

どれも歴史に残る貴重レースとなっています。

シンボリルドルフvsミスターシービー

第4回ジャパンカップ(1984)
  • シンボリルドルフ (4人気)
  • ミスターシービー (1人気)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  • シンボリルドルフ⇒3着
  • ミスターシービー⇒10着
第29回有馬記念(1984)
  • シンボリルドルフ (1人気)
  • ミスターシービー (2人気)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  • シンボリルドルフ⇒1着
  • ミスターシービー⇒3着
第91回天皇賞(春)(1985)
  • シンボリルドルフ (1人気)
  • ミスターシービー (2人気)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  • シンボリルドルフ⇒1着
  • ミスターシービー⇒5着

ジェンティルドンナvsオルフェ―ヴル

第32回ジャパンカップ(2012)
  • ジェンティルドンナ (単勝6.6倍 / 3人気)
  • オルフェ―ヴル   (単勝2.0倍 / 1人気)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  • ジェンティルドンナ⇒1着
  • オルフェ―ヴル  ⇒2着

アーモンドアイvsコントレイルvsデアリングタクト

第40回ジャパンカップ(2020)
  • アーモンドアイ    (単勝2.2倍 / 1人気)
  • コントレイル     (単勝2.8倍 / 2人気)
  • デアリングタクト(単勝3.7倍 / 3人気)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  • アーモンドアイ ⇒1着
  • コントレイル  ⇒2着
  • デアリングタクト⇒3着

死ぬまで見れないレース!

まとめ:史上9頭目の三冠馬になるのは?

この記事のまとめ
  • 三冠馬とは「皐月賞・日本ダービー・菊花賞をすべて勝利した馬」のこと
  • これまでに日本競馬では8頭のクラシック牡馬三冠馬が誕生している
  • 2020年には史上初めて牝牡が同時にクラシック三冠馬となった
  • 牝馬三冠・春古馬三冠・秋古馬三冠など様々な三冠が存在する
  • これまでに3組5レースの三冠馬同士の直接対決が実現している

この記事では、三冠馬の意味や歴代三冠馬の一覧などについて詳しく解説しました。

三冠馬になるような歴史的名馬が誕生すると、日本競馬がより盛り上がりますよね。

史上9頭目の三冠馬はいつ誕生するのか、今後のクラシック戦線からも目が離せませんね。

どうも、いちばん好きな三冠馬はオルフェーヴル、タケツム (@taketsumu_keiba) でした。

 

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