どうも、ダート短距離(1400m以下)専門家のタケツム(@taketsumu_keiba)です。
競馬には芝とダートがありますが、この記事ではダート競馬の特徴について解説します。
JRAのG1は全部で24レースありますが、その中でダートG1はわずか2レースのみ。
地味な存在に見られがちですが、JRA全体で見れば芝とダートのレース数は半々です。
さらに、いわゆる地方競馬では、ほとんど全てのレースがダートで実施されています。
つまり、ダート競馬の特徴を知れば、競馬で勝てる可能性はグッと高まるんですね。
ぜひ最後まで読んでみてください!
タケツム
ダート短距離専門家。2022年4月にJRAのダート1400m以下のレース予想に特化した『ダート短距離の教科書』を出版。Amazonレビュー4.1。2023年の回収率は111%。馬券は単勝のみ。X(旧Twitter)もやっています。
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タップできる目次
競馬のダートコースとは
まず、ダートとは「砂のコース」のことです。
ダートって土だよね?
砂ならサンドじゃないのか?
と疑問が湧きますが、これはダート競馬の本場アメリカのダートに由来します。
アメリカのダートコースはその名の通り土(ダート)で行われていて、日本では砂で実施するものの同じくダートと呼んでいます。
実際は砂(サンド)なのに、土(ダート)なのはすこし違和感がありますよね笑
ちなみに、JRAの全てのダートコースは青森県六ヶ所村産の海砂が使われています。
競馬のダートコースの特徴
競馬では稀に芝コースとダートコース両方で好走する馬というのが存在します。
たとえば過去にはクロフネやモズアスコットが芝とダート両方のG1を制覇しています。
しかし、これは例外中の例外。
実際には、芝とダートはそれぞれが特徴が違うので、活躍する馬のタイプも変わります。
ダート競馬の特徴は3つです。
- 芝よりタイムが遅く、パワーを要する
- 馬場が湿るほど、タイムが速くなる
- 最後の直線が短く、先行馬が有利
ダート競馬の特徴1:芝よりタイムが遅く、パワーを要する
ダートは芝に比べて走りづらく、同じ距離でもタイムが遅くなるのが特徴です。
たとえば、モズアスコットが同じ東京マイルで芝ダートG1を勝ったときのタイムを比べると、
- NHKマイル(芝):1:31;05
- フェブラリーS(ダ):1:35;2
と4秒近くの差があります。
競馬における4秒というのは約70mくらいの違いが出るので、めちゃくちゃ大きいです。
これが何を意味するかと言うと、
ダート競馬はスピード一辺倒ではダメで、芝よりパワーを要するということです。
具体的には、
- 牡馬(牝馬よりパワーが強い)
- 馬体重が大きい(500kg超)
という特徴のある馬を狙うだけでも、ダートの回収率は高まる傾向にあります。
※もちろんそれだけでは勝てません
ダート競馬の特徴2:馬場が湿るほど、タイムが速くなる
ダートは良→稍重→重と馬場が湿るほど、タイムが速くなる傾向にあります。
海辺を思い浮かべてください。
海岸線から遠く乾燥したした砂より、波打ち際で固くなった砂のほうが走りやすいですね。
これは馬場が悪化するほどタイムが遅くなる芝コースとは真逆な現象になります。
これが何を意味するかと言うと、
ダートは良馬場に近づくほどパワー、重馬場に近づくほどスピードが必要ということです。
具体的には、
- 良馬場:パワー重視
牡馬 / 馬体重が大きい馬 - 重馬場:スピード重視
牝馬可 / 芝→ダート替わりの馬
というふうに同じダート競馬でも馬場状態によって狙いたい馬の特徴が変わってきます。
※砂に水が浮いてしまう不良馬場までいくと、重馬場よりも平均タイムは遅くなります
ダート競馬の特徴3:最後の直線が短く、先行馬が有利
JRAのダートコースは芝コースの内側にあるため、最後の直線が短いのが特徴です。
最も直線距離が長い新潟競馬場の芝コース外回り659.0mに対し、最も直線距離が短い函館競馬場のダートコースは260.3m。
最後の直線だけで約400mもの差があります。
そのうえダートは芝に比べて上がりタイムに上限があるので、後方からレースを進める馬が直線一気で差し切るのは至難の業です。
実際、ダート短距離では勝ち馬の7割が最終コーナーを5番手以内に回っています。
ここからわかるように、ダート競馬はとにかく逃げ先行馬が有利という特徴があります。
予想では「どの馬が前に行くのか?」というのを意識して考えると良いでしょう。
ダート競馬の特徴を踏まえた予想のポイント
ここまでダート競馬の特徴を3つ解説しました。
- 芝よりタイムが遅く、パワーを要する
- 馬場が湿るほど、タイムが速くなる
- 最後の直線が短く、先行馬が有利
上記を踏まえてダート競馬で勝つためのポイントを一言でまとめるのであれば、
パワーに優れた先行馬を狙え
ということになります。
ほかにも色々な要素がありますが、まずはこちらの基本を頭に入れておきましょう。
特に、下級条件のレースほど「行った行った」の前残りになるレースが非常に多いので、先行ポジションを取れる馬を探す力が大切。
私が執筆した『ダート短距離の教科書』では、逃げ馬を見抜くポイントを解説しています。
先出しすると下記3ステップを確認することで、先行馬を見極める精度が爆上がりします。
- ハナへのこだわり
- 過去レースのテン1Fラップタイム
- 枠順
具体的な内容については本書の中でたっぷり書いてあるので、ぜひ続きを読んでください。
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ダート競馬の特徴を知れば勝てる
この記事では、ダート競馬の特徴について解説をしました。ポイントは3つです。
- 芝よりタイムが遅く、パワーを要する
- 馬場が湿るほど、タイムが速くなる
- 最後の直線が短く、先行馬が有利
これを知っているだけで予想の精度が上がるので、ぜひ意識してみてくださいね!
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自分では必死にやっているつもりでも、毎週のように馬券を買う人なら至ってフツーのこと。
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何度も言いますが、私自身は特別に競馬の予想に関する才能を持っていたわけではありません。
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とはいえダート短距離を専門的に学ぶと言っても何から始めたらいいかわからないですよね。
私もダート短距離特化で予想を始めたときは情報が少なく、独学で手探り状態でした。
でも大丈夫。これからダート短距離を詳しく学びたい人には心強い味方がついています。
それがダート短距離の予想に特化した唯一の競馬本『ダート短距離の教科書』。
本書ではJRAダ1400m以下の予想だけに的を絞ったノウハウを1冊に凝縮しています。
ダート短距離の知識がゼロの人が読む前提で、超初心者でもわかるよう丁寧に解説しました。
本書を読めば、ダート短距離に関する「脚質」「馬場状態」「枠順」「性別」「馬体重」「斤量」などの基本的な考え方がわかります。
たとえば、ダート短距離では勝ち馬の7割が第4角を5番手以内に回った先行馬になります。
先行馬有利は競馬の鉄則ですが、直線が短く芝よりスピードが出ないダート短距離では、より逃げ馬や先行馬に注意して予想せねばなりません。
ほかにも、ダート短距離ではOPクラス昇級初戦の馬の勝率が非常に低いという特徴があります。
実際、2022年に昇級初戦で1〜3番人気に推された15頭のうち1着になったのはわずか1頭でした。
これはダート短距離が高齢まで走る馬が多いうえに重賞が少なく芝よりOPのレベルが高いことが原因ですが、知らないと罠にハマってしまいます。
こんなふうにダート短距離にはダート短距離だけの特長が存在します。上記のポイントを踏まえて予想するだけでも変わると思いませんか?
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