どうも、ダート短距離(1400m以下)専門家のタケツム (@taketsumu_keiba) です。
この記事ではダート短距離を予想するうえで押さえておきたい4大種牡馬を紹介します。
結論から言うと、この種牡馬たちです。
- サウスヴィグラス
- ロードカナロア
- ヘニーヒューズ
- アジアエクスプレス
この4頭の産駒の特徴と、どんなシーンで狙うべきかについてわかりやすく解説します。

ぜひ最後までご覧ください!
前提:血統予想はほどほどに
まず前提として、私の競馬予想では血統はさほど重視していません。
なぜなら、血統は突き詰めると時間がかかりすぎますし、そもそも血統よりも馬ごとの適正のほうが重要だと考えているからです。
とはいえ、血統がまったく無意味だと思っているわけではありません。
種牡馬ごとの大まかな特徴を掴んでおくだけでも、レースの予想に役立ちますよ。

今回はダート短距離で頻出の4大種牡馬の紹介です。
【血統】ダート短距離の4大種牡馬
- サウスヴィグラス
- ロードカナロア
- ヘニーヒューズ
- アジアエクスプレス
種牡馬1:サウスヴィグラス
産駒最大の持ち味は圧倒的なスピード。
スピード特化型のレースで無類の強さを誇り、特に1000mの超短距離戦は大得意。
重不良馬場での成績が良いのが特徴です。
一方、能力値がスピードに偏っているため、パワー型の中山ダ1200mは苦手。
ダ1400mで好走できるとすればパワーより瞬発力が重視される東京競馬場です。
※OPクラスまで出世するような産駒の中にはナムラタイタン(G3武蔵野S・東京ダ1600m)のようにパワー型の中距離で活躍する例もあるが、基本的には例外と考えてOKです。
サウスヴィグラス産駒一覧:テイエムサウスダン、ヒロシゲゴールド、ヒデノヴィーナス、メイショウミライ、ウルトラマリン、ジェネティクス、コパノマーキュリー、ミスズグランドオー、シンシティ
種牡馬2:ロードカナロア
産駒最大の持ち味は瞬発力。
直線に向いてからの一瞬の加速力とトップスピードが特徴で、瞬発力が重視される東京ダ1400mでの好走が際立ちます。
スピードもパワーもバランスよく兼ね備えてはいるが、どちらかと言えばスピード寄り。
中山ダ1200mには対応できる馬が多い一方、阪神ダ1400mは最も苦手な条件です。
下級条件では芝→ダートで好走する馬も多いが、過剰人気も多いので注意が必要です。
ロードカナロア産駒一覧:レッドルゼル、サイクロトロン、メイショウウズマサ、ボンディマンシュ、フォーテ、アオイツヤヒメ、スピリットワンベル、スズカカナロア、スワーヴシャルル
種牡馬3:ヘニーヒューズ
産駒最大の持ち味は圧倒的なパワー。
特に阪神ダ1400mの良馬場などパワーや底力勝負には滅法強いのが特徴です。
同じくパワーが要求されるスピード×パワー型、瞬発力型コースでの好走も目立ちます。
一方、ダ1150m以下のスピード特化型のコースや重不良馬場などスピードが重視されるレースでは回収率が下がるので注意が必要です。
※レピアーウィット(G3マーチS・中山ダ1800m)やワイドファラオ(G3ユニコーンS・東京ダ1600m)など中距離を得意とする産駒も多く、底力×パワー型に分類される産駒が多いです。
ヘニーヒューズ産駒一覧:タガノビューティ、ガンケン、フルデプスリーダー、アドマイヤルプス、スリーピート、スペクタクル、ゼンノアンジュ、サダムスキャット、フルヴォート、コパシーナ
種牡馬4:アジアエクスプレス
初年度産駒が2020年にデビューしたばかりの新種牡馬になります。
基本的な特徴は父のヘニーヒューズ産駒と似ていますが、よりスピード×パワー型に好成績が集中しているのが特徴です。
特に中山ダ1200mでの好走が顕著で、早くもOPクラス入りしている馬が1頭、3勝クラスの馬が4頭と活躍を見せています。
個人的にはいずれG3・カペラSを勝利するような馬が出てくるのではと期待しています。
まだ知名度も高くないせいか馬券としての期待値も高いので覚えておいて損はありません。
アジアエクスプレス産駒一覧:ボイラーハウス、ノーリス、メディーヴァル、キミワテル、シゲルヒラトリ

以上、ダート短距離を代表する種牡馬4頭を紹介しました。
繰り返しになりますが、血統はあくまでも馬の特徴を示すものに過ぎず、それぞれの馬の特徴を掴むことが大前提となります。
ダート短距離の予想に役立つ4タイプ分類
この記事の中で、こんな言葉を出しました。
- スピード特化型
- スピード×パワー型
- 底力×パワー型
- 瞬発力型
これは私が独自に編み出した分類方法で、すべてのダート短距離(1400m以下)のコースと競走馬は上記のいずれかに分類できます。
そして、各馬のコース適正に合った舞台で狙い撃つというのが、私の予想のベースです。
※各コースがどのタイプに分類されるのかについては、私の著書『ダート短距離の教科書』で解説しています
4タイプ分類を活用した予想のイメージ
たとえば、シンシティという馬がいます。
この馬の過去の成績を見ると、小倉ダ1000m、新潟ダ1000m、京都ダ1200mと直線が短い平坦コースでの逃げ切りで全4勝を挙げています。
一方、パワーが要求される阪神ダ1200mは2戦していずれも着外で、苦手条件と言えます。
よって、シンシティは典型的なスピード特化型の馬と判断できるので、
- 札幌ダ1000m
- 函館ダ1000m
- 小倉ダ1000m
- 福島ダ1150m
- 新潟ダ1200m
- 京都ダ1200m
といった、同じくスピード特化型の上記6つのコースが狙い目になります。
逆に、中山ダ1200m、阪神ダ1200m、中京ダ1200mなどのタフなコースは評価を下げます。

イメージできましたか?
※ちなみに、ダート短距離OPクラスは坂があるタフなコースがほとんどなので、シンシティのようなスピード特化型の馬は苦戦する可能性が高くなります。
ダート短距離の教科書
私の著書『ダート短距離の教科書』は日本で唯一のダート1400m以下に特化した競馬本です。
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