- G1での馬単の最高配当は?
- G1での馬単の10万馬券って過去何回?
こんな疑問を解決する記事になっています!
【G1限定】馬単の最高配当ランキング
~夢の10万馬券が出たG1レース10選~
この記事では、JRAの歴代G1競争のなかで馬単の払戻金が10万円を超え、過去最高配当となった9つのレースを解説します。
歴史に残る大波乱を演出した馬に関するエピソードも盛り沢山なので、ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです!
【G1限定】馬単歴代最高額配当ランキングTOP7
順位 | 歴代最高額配当 | 日付 | G1 |
---|---|---|---|
1位 | 334,440円 | 2008 | 桜花賞 |
2位 | 256,050円 | 2014 | フェブラリーS |
3位 | 250,910円 | 2009 | エリザベス女王杯 |
4位 | 208,630円 | 2012 | 天皇賞(春) |
5位 | 182,540円 | 2002 | 菊花賞 |
6位 | 178,340円 | 2007 | 皐月賞 |
7位 | 169,320円 | 2005 | 天皇賞(春) |
8位 | 137,500円 | 2021 | エリザベス女王杯 |
9位 | 120,240円 | 2002 | ジャパンCダート |
10位 | 104,460円 | 2011 | 優駿牝馬 |
1位:334,440円【2008 桜花賞】
着 | 馬番 | 馬名 | 騎手 | 人気 | オッズ |
---|---|---|---|---|---|
1 | 15 | レジネッタ | 小牧太 | 12 | 43.4 |
2 | 18 | エフティマイア | 蛯名正義 | 15 | 94.3 |
2008年の桜花賞で、G1の馬単における歴代1位の払戻額334,440円を記録したのは、レジネッタとエフティマイアです。
1着のレジネッタは当日12番人気、2着のエフティマイアは当日15番人気、また3着となったソーマジックは当日5番人気でした。
3連単の払戻額は700万2920円。当時のクラシック史上最高、JRA歴代8位の高配当でした。
2頭の好走はフロック視され、続く優駿牝馬ではもレジネッタは5番人気、エフティマイアは13番人気でしたが、結果はそれぞれ3着と2着。実力が本物であることを証明しました。
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2位:256,050円【2004 フェブラリーS】
着 | 馬番 | 馬名 | 騎手 | 人気 | オッズ |
---|---|---|---|---|---|
1 | 13 | コパノリッキー | 田辺裕信 | 16 | 272.1 |
2 | 15 | ホッコータルマエ | 幸英明 | 2 | 3.6 |
2014年のフェブラリーSで、G1の馬単における歴代2位の払戻額256,050円を記録したのは、コパノリッキーとホッコータルマエです。
最終的に日本競馬史上最多のG1競争11勝を挙げる名馬コパノリッキーですが、G1初挑戦のフェブラリーSでは怪我明けの影響でビリ人気。
一方、2着もコパノリッキーに続いてG1競争10勝を挙げた名馬ホッコータルマエ。この2頭の馬単がG1史上歴代2位の払戻金とは衝撃です。
ちなみに、2014年にはホッコータルマエ、2015年にはコパノリッキーがJRA賞最優秀ダートホースを受賞しています。
3位:250,910円【2009 エリザベス女王杯】
着 | 馬番 | 馬名 | 騎手 | 人気 | オッズ |
---|---|---|---|---|---|
1 | 7 | クィーンスプマンテ | 田中博康 | 11 | 77.1 |
2 | 11 | テイエムプリキュア | 熊沢重文 | 12 | 91.6 |
2009年のエリザベス女王杯で、G1の馬単における歴代3位の払戻額250,910円を記録したのは、クィーンスプマンテとテイエムプリキュア。
スタートから2頭での逃げになりましたが、ハナ争いにはならず、1000m通過は60.5秒の平均ペース。この時点では3馬身との差は10馬身。
決してハイペースな大逃げではないものの、3番手以降の人気馬が牽制したり、3番手集団が先頭を追わず、残り3ハロンでは20馬身の大差。
最後の直線では圧倒的1番人気のブエナビスタが猛追するも届かず3着。最初にハナを切った2頭がまんまと逃げ切り勝ちを収めました。
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4位:208,630円【2012 天皇賞(春)】
着 | 馬番 | 馬名 | 騎手 | 人気 | オッズ |
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1 | 7 | ビートブラック | 石橋脩 | 14 | 159.6 |
2 | 11 | トーセンジョーダン | 岩田康誠 | 3 | 10.2 |
2012年の天皇賞(春)で、G1の馬単における歴代4位の払戻額208,630円を記録したのは、ビートブラックとトーセンジョーダンです。
「攻める競馬」を心がけたという石橋脩騎手は、道中2番手から、3コーナーの下りで一気にスパートをかけ、2着に4馬身差をつけて勝利。
一方、圧倒的1番人気だった前年の三冠馬オルフェ―ヴルは最後の直線に入っても伸びず、生涯最低着順である11着の惨敗。
「オルフェーヴルはまだ後方。最後の直線、オルフェーヴルはまだ中段。これは届かない!これは届かない!」の実況が印象的ですね。
5位:182,540円【2002 菊花賞】
着 | 馬番 | 馬名 | 騎手 | 人気 | オッズ |
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1 | 2 | ヒシミラクル | 角田晃一 | 10 | 36.6 |
2 | 7 | ファストタテヤマ | 安田康彦 | 16 | 91.3 |
2002年の菊花賞で、G1の馬単における歴代5位の払戻額182,540円を記録したのは、ヒシミラクルとファストタテヤマです。
ヒシミラクルの菊花賞は優先出走権が獲れなかったため、抽選を突破しての出走。ファストタテヤマも近走は凡走が続き、人気がなかった。
レースは発走直後に1番人気ノーリーズンの鞍上 武豊騎手が落馬する波乱の幕開け。道中序盤はハイ、中盤はスローの変則的な流れでした。
フロック視されたヒシミラクルは天皇賞(春)と宝塚記念を連勝。ファストタテヤマもしばしば波乱を起こす穴馬として人気を博しました。
6位:178,340円【2007 皐月賞】
着 | 馬番 | 馬名 | 騎手 | 人気 | オッズ |
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1 | 17 | ヴィクトリー | 田中勝春 | 7 | 17.3 |
2 | 9 | サンツェッペリン | 松岡正海 | 15 | 100.6 |
2007年の皐月賞で、G1の馬単における歴代6位の払戻額178,340円を記録したのは、ヴィクトリーとサンツェッペリンです。
こちらは道中2009年のエリザベス女王杯ほどの大差はありませんが、最初にハナを切った不人気馬2頭がそのまま逃げ切ったレースです。
やはりこのレースでも人気馬のフサイチホウオーとアドマイヤオーラが牽制し合って仕掛けが遅れたため、逃げ切ることができました。
こういうレースを観るたびに「とりあえず逃げ馬は買い」だなと痛感させられます。
7位:169,320円【2005 天皇賞(春)】
着 | 馬番 | 馬名 | 騎手 | 人気 | オッズ |
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1 | 10 | スズカマンボ | 安藤勝己 | 13 | 35.1 |
2 | 17 | ビッグゴールド | 和田竜二 | 14 | 45.5 |
2005年の皐月賞で、G1の馬単における歴代7位の払戻額169,320円を記録したのは、スズカマンボとビッグゴールドです。
スズカマンボは、道中2番手を進み、第4コーナーで先頭に立って粘っていたビッグゴールドを豪快に差し切ってG1を初優勝しました。
スズカマンボはフロックでないことを証明するべく、天皇賞(秋)→ジャパンカップ→有馬記念と出走しましたが、最高着順は9着。
8位:137,500円【2021 エリザベス女王杯】
着 | 馬番 | 馬名 | 騎手 | 人気 | オッズ |
---|---|---|---|---|---|
1 | 16 | アカイイト | 幸英明 | 10 | 64.9 |
2 | 5 | ステラリア | 松山弘平 | 7 | 25.1 |
2021年のエリザベス女王杯でG1の馬単における歴代8位の払戻額137,500円を記録したのは、アカイイトとステラリアです。
この年のエリザベス女王杯は道中緩みのないペースで進み、掲示板すべてを差し・追い込み馬が占める異例の展開となりました。
勝ち馬のアカイイトは重賞初制覇がG1タイトル。また、キズナ産駒として初のG1制覇の偉業を達成しました。
ちなみに、2着のステラリアもキズナ産駒でワンツーフィニッシュ。これからもキズナ産駒の活躍から目が離せませんね。
9位:120,240円【2002 ジャパンカップダート】
着 | 馬番 | 馬名 | 騎手 | 人気 | オッズ |
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1 | 9 | イーグルカフェ | デットーリ | 5 | 20.8 |
2 | 3 | リージェントブラフ | 吉田豊 | 13 | 124.6 |
2002年のジャパンカップダートで、G1の馬単における歴代8位の払戻額120,240円を記録したのは、イーグルカフェとリージェントブラフ。
イーグルカフェはデビューこそダートでしたが、ほとんど芝コースで走っていて、本走は6戦ぶりのダートでの出走で5番人気でした。
また、リージェントブラフは年始のG1川崎記念を制覇。近2走もG1を4着続きと惜しい競馬が続いていたものの当日は13番人気でした。
2頭とも懸念要素があって人気を落としていましたが、今回紹介した別のレースと比べると美味しい馬券かなと個人的には思いました。
10位:104,460円【2011 優駿牝馬】
着 | 馬番 | 馬名 | 騎手 | 人気 | オッズ |
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1 | 4 | エリンコート | 後藤浩輝 | 7 | 37.2 |
2 | 18 | ピュアブリーゼ | 柴田善臣 | 8 | 39.8 |
2011年の優駿牝馬で、G1の馬単における歴代9位の払戻額104,460円を記録したのは、エリンコートとピュアブリーゼです。
レースではピュアブリーゼが大外枠18番から1000m通過タイム1:00.7のスローペースで逃げ、粘り込みを図りました。
しかし、最後の直線でエリンコートがクビ差で差し切っての勝利。デュランダル産駒として初のG1勝利馬となりました。
また、これは同時にエスポワールシチーなどでJRAのG1競争を5勝した後藤浩輝騎手にとって唯一のクラシック勝利となりました。