タケツム
ダート短距離専門家。2022年4月にJRAのダート1400m以下のレース予想に特化した『ダート短距離の教科書』を出版。Amazonレビュー4.1。2023年の回収率は111%。馬券は単勝のみ。X(旧Twitter)もやっています。
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メジロ牧場とは
メジロ牧場は、北海道虻田郡洞爺湖町にかつて存在した競走馬の生産牧場のことです。
また、1980年代から1990年代にかけてG1優勝馬を続々と輩出した一大馬主でもあり、日本屈指のオーナーブリーダーになります。
しかし、2000年代に入ると次第に成績は低迷。経営が悪化した結果、2011年には牧場を解散。同時に馬主業からも撤退しました。
冠名「メジロ」とは
馬主が自分が所有する競走馬の名前に含める特定の言葉を「冠名」と言います。
メジロ牧場が所有する馬には冠名「メジロ」がつけられ、メジロラモーヌ・メジロマックイーン・メジロドーベルなどが有名です。
ちなみに、初代オーナーの北野豊吉氏の自宅がある東京都豊島区目白の地名が「メジロ」の由来になっているそうです。
メジロの勝負服
メジロ牧場の勝負服は「白・緑一本輪・袖緑縦縞」が特徴になっています。
一時期は、牧場名義の他に「メジロ商事(株)」名義で競走馬を所有したり、北野豊吉名義・北野俊雄名義など一族が個人で所有していた時期もあり、それぞれ勝負服の柄も異なります。 .
メジロ牧場の実績
馬主 | G1 | G2 | G3 |
メジロ牧場 | 8勝 | 20勝 | 14勝 |
メジロ商事 | 12勝 | 7勝 | 3勝 |
メジロ牧場とメジロ商事を合わせると、重賞64勝(うちG1競争20勝)と素晴らしい成績です。
メジロの生産馬の特徴
初代オーナーの北野豊吉が天皇賞制覇に強くこだわっていたため、生産は長距離馬中心。「長距離のメジロ」として知られていました。
実際に、メジロアサマ・メジロティターン・メジロマックイーンによる父子三大天皇賞制覇は日本競馬史上唯一の偉業となっています。
また、障害レースに強い生産馬も多く、メジロアンタレス・メジロマスキットと過去に2頭の最優秀障害馬を輩出しています。
さらに、メジロラモーヌ・メジロマックイーンが競走馬の殿堂入りに当たる顕彰馬に選出されるなどの競馬史に残る名馬も輩出している。
一方、生産・所有馬が年度代表馬に選出されたことは一度もなく、ホースマンにとっての勲章・東京優駿を制した馬は出ませんでした。
冠名メジロの名馬
- メジロティターン(1978)
- メジロアンタレス(1979)
- メジロラモーヌ(1983)
- メジロマックイーン(1983)
- メジロパーマー(1987)
- メジロライアン(1987)
- メジロドーベル(1994)
メジロティターン(1978)
父 | メジロアサマ | 母 | シエリル |
母父 | スノップ | 誕生 | 1978年 |
馬主 | メジロ商事株式会社 | 生産 | ー |
調教 | 尾形盛次(美浦) | 騎手 | 伊藤正徳 |
メジロアンタレス(1979)
父 | メジロゲッコウ | 母 | メジロオーサカ |
母父 | メジロサンマン | 誕生 | 1979年4月4日 |
馬主 | メジロ商事株式会社 | 生産 | メジロ牧場 |
調教 | 大久保洋吉(美浦) | 騎手 | 成田均 |
メジロラモーヌ(1983)
父 | モガミ | 母 | メジロヒリュウ |
母父 | ネヴァービート | 誕生 | 1983年 |
馬主 | 有限会社メジロ牧場 | 生産 | 白老ファーム |
調教 | 奥平作太郎 | 騎手 | 川内洋 |
メジロマックイーン(1983)
父 | メジロティターン | 母 | メジロオーロラ |
母父 | リマンド | 誕生 | 1983年 |
馬主 | メジロ商事 | 生産 | 吉田堅(浦河町) |
調教 | 池江泰郎(栗東) | 騎手 | 武豊 |
メジロパーマー(1987)
父 | メジロイーグル | 母 | メジロファンタジー |
母父 | ゲイメセン | 誕生 | 1987年03月21日 |
馬主 | メジロ牧場 | 生産 | メジロ牧場(伊達市) |
調教 | 大久保正(栗東) | 騎手 | 山田泰誠 |
メジロライアン(1987)
父 | アンバーシャダイ | 母 | メジロチェイサー |
母父 | メジロサンマン | 誕生 | 1987年04月11日 |
馬主 | メジロ牧場 | 生産 | メジロ牧場(伊達市) |
調教 | 奥平真治(美浦) | 騎手 | 横山典弘 |
メジロドーベル(1994)
父 | メジロライアン | 母 | メジロビューティー |
母父 | パーソロン | 誕生 | 1994年05月06日 |
馬主 | メジロ商事 | 生産 | メジロ牧場(伊達市) |
調教 | 大久保洋(美浦) | 騎手 | 吉田豊 |
メジロ牧場の歴史【栄枯盛衰】
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ダート短距離の知識がゼロの人が読む前提で、超初心者でもわかるよう丁寧に解説しました。
本書を読めば、ダート短距離に関する「脚質」「馬場状態」「枠順」「性別」「馬体重」「斤量」などの基本的な考え方がわかります。
たとえば、ダート短距離では勝ち馬の7割が第4角を5番手以内に回った先行馬になります。
先行馬有利は競馬の鉄則ですが、直線が短く芝よりスピードが出ないダート短距離では、より逃げ馬や先行馬に注意して予想せねばなりません。
ほかにも、ダート短距離ではOPクラス昇級初戦の馬の勝率が非常に低いという特徴があります。
実際、2022年に昇級初戦で1〜3番人気に推された15頭のうち1着になったのはわずか1頭でした。
これはダート短距離が高齢まで走る馬が多いうえに重賞が少なく芝よりOPのレベルが高いことが原因ですが、知らないと罠にハマってしまいます。
こんなふうにダート短距離にはダート短距離だけの特長が存在します。上記のポイントを踏まえて予想するだけでも変わると思いませんか?
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