タケツム
タケツム
ダート短距離専門家。2022年4月にJRAのダート1400m以下のレース予想に特化した『ダート短距離の教科書』を出版。Amazonレビュー4.1。2023年の回収率は111%。馬券は単勝のみ。X(旧Twitter)もやっています。
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G1(ジーワン)の意味とは
G1とは「競馬の最高格付けのレース」です。
JRAが実施する全競争は、馬の年齢と収得賞金によって9つのクラスに分かれています。
競走馬は「新馬・未勝利」でデビューを迎え、基本的に1レース勝利するごとに昇格できます。
そうして昇格を重ねた有力馬のみに出走資格が与えられる最高格付けのレースがG1です。
リステッド競争とオープンの違いは? | リステッド全63レース一覧つき
G1に出走できる確率
2021年に実施された第88回の日本ダービーではシャフリヤールが優勝。2018年に生まれのサラブレッド全7,389頭の頂点に立ちました。
日本ダービーのフルゲートが18頭であることを鑑みると、出走確率は0.24%です。
ちなみに、厳しい競馬の世界では、1勝もできずに引退するウマが全体の約65%。
G1は優勝することはおろか、出走できること自体が奇跡的な名誉なわけです。
競走馬のデビュー確率は65% | オープン馬はわずか3%の厳しい現実
日本で開催されるG1レース一覧
2021年5月現在、JRAが実施している24のG1レースを表にまとめました。
G1レース名 | 競馬場 | 距離 | 馬齢 |
フェブラリーS | 東京 | ダ1600m | 4歳以上 |
高松宮記念 | 中京 |
芝1200m
|
4歳以上 |
大阪杯 | 阪神 |
芝2000m
|
4歳以上 |
桜花賞 | 阪神 |
芝1600m
|
3歳牝 |
皐月賞 | 中山 |
芝2000m
|
3歳牡牝 |
天皇賞(春) | 阪神 |
芝3200m
|
4歳以上 |
NHKマイルC | 東京 |
芝1600m
|
3歳牡牝 |
ヴィクトリアマイル | 東京 |
芝1600m
|
4歳以上牝 |
オークス | 東京 |
芝2400m
|
3歳牝 |
日本ダービー | 東京 |
芝2400m
|
3歳牡牝 |
安田記念 | 東京 |
芝1600m
|
3歳以上 |
宝塚記念 | 阪神 |
芝2200m
|
3歳以上 |
スプリンターズS | 中山 |
芝1200m
|
3歳以上 |
秋華賞 | 阪神 |
芝2000m
|
3歳牝 |
菊花賞 | 阪神 |
芝3000m
|
3歳牡牝 |
天皇賞(秋) | 東京 |
芝2000m
|
3歳以上 |
エリザベス女王杯 | 阪神 |
芝2200m
|
3歳以上牝 |
マイルCS | 阪神 |
芝1600m
|
3歳以上 |
ジャパンC | 東京 |
芝2400m
|
3歳以上 |
チャンピオンズC | 中京 |
ダ1800m
|
3歳以上 |
阪神JF | 阪神 |
芝1600m
|
2歳牝 |
朝日杯FS | 阪神 |
芝1600m
|
2歳牡牝 |
有馬記念 | 中山 |
芝2500m
|
3歳以上 |
ホープフルS | 中山 |
芝2000m
|
2歳牡牝 |
フェブラリーステークス
競馬場 | 東京 | コース | ダ1600m |
馬齢 | 4歳以上 | 開催月 | 2月 |
創設 | 1984年 | 賞金 | 1億円 |
レコード | 1:34.0 | レコード | モーニン |
フェブラリーステークスは、2月に実施されるG1競争で、上半期のダート最強馬決定戦です。
1984年、現在と同じ東京競馬場のダート1600mで第1回目が実施されましたが、当時はG3の格付けで、負担重量も異なるハンデ戦でした。
1994年にG2に昇格。1997年には、JRAのダートレースとして初めてG1に格付けされました。日本では1年の最初に行われるG1競争です。
高松宮記念
競馬場 | 中京 | コース | 芝1200m |
馬齢 | 4歳以上 | 開催月 | 3月 |
創設 | 1971年 | 賞金 | 1億3000万円 |
レコード | 1:06.7 | レコード | ビッグアーサー |
高松宮記念は、3月に実施されるG1競争で、春の古馬スプリント最強馬決定戦です。
1967年、前身の中京大賞典が創設。1970年に高松宮宣仁親王から優勝杯が下賜されたのを機に、1971年より高松宮杯に改称しました。
昔は芝2000mで実施される中距離の名物競争でしたが、1992年に芝1200mに距離短縮。中央以外の競馬場で行われる初めての常設G1です。
大阪杯
競馬場 | 阪神 | コース | 芝2000m |
馬齢 | 4歳以上 | 開催月 | 4月 |
創設 | 1957年 | 賞金 | 1億3500万円 |
レコード | 1:58.2 | レコード | スワーヴリチャード |
大阪杯は、4月に実施されるG1競争で、春の中距離路線の最強馬決定戦です。
1957年、古馬限定レースとして創設され、開設当初は3月に芝1800mの条件で実施されていましたが、距離や施行時期は度々変更。
1972年には距離が芝2000mに延長。1982年には施行時期が4月になりました。2017年にG1競争に格上げされた春古馬三冠レースの1冠目です。
桜花賞
競馬場 | 阪神 | コース | 芝1600m |
馬齢 | 3歳牝 | 開催月 | 4月 |
創設 | 1939年 | 賞金 | 1億500万円 |
レコード | 1:31.2 | レコード | ソダシ |
桜花賞は、4月に実施されるG1競争で、牝馬クラシック三冠レースの1冠目です。
1939年、イギリスの1000ギニーを模範として、最もスピードのある優秀な牝馬を選定、優秀な繁殖牝馬を発掘するために創設されました。
1947年以降は1600mの距離、2007年以降は前年に新設された外回りコースが使われています。
皐月賞
競馬場 | 東京 | コース | 芝2000m |
馬齢 | 3歳牡 | 開催月 | 4月 |
創設 | 1939年 | 賞金 | 1億1000万円 |
レコード | 1:57.8 | レコード | アルアイン |
皐月賞は、4月に実施されるG1競争で、牡馬クラシック三冠レース1冠目です。
1939年、イギリスのギニー2000を模範に、最もスピードのある優秀な繁殖場を選定するためのチャンピオンレースとして創設されました。
第1回は横浜競馬場の芝1850m。1943年からは東京競馬場の芝1800m。1950年から現行の中山競馬場の芝2000mで実施されています。
天皇賞(春)
競馬場 | 京都 | コース | 芝3200m |
馬齢 | 4歳以上 | 開催月 | 4月 |
創設 | 1938年 | 賞金 | 1億5000万円 |
レコード | 3:12.5 | レコード | キタサンブラック |
天皇賞(春)は、4月に実施されるG1競争で、古馬長距離の最強馬決定戦です。
1937年に第1回の帝室御賞典が実施。JRAが前身としているエンペラーズカップまで遡ると、1905年に起源を持つ伝統あるレースです。
1981年には、優勝馬が再出走できない勝ち抜き制度が廃止されました。これまでに5頭の馬が天皇賞(春)の連覇を達成しています。
NHKマイルC
競馬場 | 東京 | コース | 芝1600m |
馬齢 | 3歳牡牝 | 開催月 | 5月 |
創設 | 1996年 | 賞金 | 1億500万円 |
レコード | 1:31.4 | レコード | ダノンシャンティ |
NHKマイルカップは、5月に実施されるG1競争で、春の3歳マイル王決定戦です。
1953年から1995年まで日本ダービーのトライアル競争として施行されていたNHK杯を前身として、1996年に創設されました。
クラシック三冠レースには含まれませんが、過去にキングカメハメハがNHKマイルと日本ダービーを連勝した際には変則2冠と呼ばれました。
ヴィクトリアマイル
競馬場 | 東京 | コース | 芝1600m |
馬齢 | 4歳以上牝 | 開催月 | 5月 |
創設 | 2006年 | 賞金 | 1億500万円 |
レコード | 1:30.5 | レコード | ノームコア |
ヴィクトリアマイルは、5月に実施されるG1競争で、春の4歳以上牝馬マイル王決定戦です。
牝馬は当初、早期に引退させて繁殖牝馬にさせるべきと考えられていましたが、時代とともに競走馬としての牝馬の価値がすこしずつ向上。
1996年にエリザベス女王杯が4歳以上牝馬に開放されたのを機にレース体系の見直しが行われた流れから、2006年に新設されました。
オークス(優駿牝馬)
競馬場 | 東京 | コース | 芝2400m |
馬齢 | 3歳牝 | 開催月 | 5月 |
創設 | 1938年 | 賞金 | 1億1000万円 |
レコード | 2:22.8 | レコード | ラヴズオンリーユー |
オークスは、5月に実施されるG1競争で、牝馬クラシック三冠レースの2冠目です。
1938年、イギリスのオークスステークスを模範として、スピードとスタミナを兼ね備えた繁殖牝馬を選定するために創設されました。
創設当初は阪神競馬場の芝2700mで実施されていましたが、1943年から芝2400mに変更。1946年からは東京競馬場での開催となりました。
日本ダービー(東京優駿)
競馬場 | 東京 | コース | 芝2400m |
馬齢 | 4歳以上 | 開催月 | 5月 |
創設 | 1932年 | 賞金 | 2億円 |
レコード | 2:22.5 | レコード | シャフリヤール |
日本ダービーは、5月に実施されるG1競争で、牡馬クラシック三冠レースの2冠目です。
1932年、イギリスのダービーステークスを模範として創設された、日本競馬に関わるすべてのホースマンが憧れる最高の栄誉レースです。
第1回は目黒競馬場で開催。第3回から東京競馬場に変更となりましたが、芝2400mの距離は創設時から1回も変わっていません。
安田記念
競馬場 | 東京 | コース | 芝1600m |
馬齢 | 3歳以上 | 開催月 | 6月 |
創設 | 1951年 | 賞金 | 1億1000円 |
レコード | 1:30.9 | レコード | インディチャンプ |
安田記念は、6月に実施されるG1競争で、上半期のマイル王決定戦です。
1951年に安田賞の名称で創設。レース名の由来となった安田伊左衛門が1958年に死去したため、同年より現名称に改称されました。
創設当初は3歳(現4歳)以上のハンデキャップ競争でしたが、1984年に5歳(現4歳)以上に変更。1996年に現行の競争条件に戻りました。
宝塚記念
競馬場 | 阪神 | コース | 芝2200m |
馬齢 | 3歳以上 | 開催月 | 6月 |
創設 | 1960年 | 賞金 | 1億5000円 |
レコード | 2:10.1 | レコード | アーネストリー |
宝塚記念は、6月に実施されるG1競争で、春の中距離の最強馬決定戦です。
1960年、改修工事を終えたばかりの阪神競馬場の興隆を目的に、ファン投票で出走馬が決まる「有馬記念の関西版」として開設されました。
1960年の第1回レースは芝1800m、そのあと1965年までは芝2000mで実施。そして1966年に現行の芝2200mに距離が延長されました。
スプリンターズS
競馬場 | 中山 | コース | 芝1200m |
馬齢 | 3歳以上 | 開催月 | 9月 |
創設 | 1967年 | 賞金 | 1億1000円 |
レコード | 1:06.7 | レコード | ロードカナロア |
スプリンターズSは、9月に実施されるG1競争で、秋のスプリント王決定戦です。
1967年、4歳(現3歳)以上の馬が出走できる唯一の短距離重賞として創設。1984年のグレード制導入時にG3に格付け。1987年にはG2昇格。
1990年にG1に格上げされた際には施行時期も有馬記念の前週でしたが、2000年に現行の初秋の中山開催最終週に繰り上げされました。
秋華賞
競馬場 | 京都 | コース | 芝2000m |
馬齢 | 3歳牝 | 開催月 | 10月 |
創設 | 1996年 | 賞金 | 1億円 |
レコード | 1:56.9 | レコード | ミッキークイーン |
秋華賞は、10月に実施されるG1競争で、牝馬クラシック三冠レースの3冠目です。
1996年、エリザベス女王杯が古馬にも開放され、4歳以上の牝馬限定戦となったため、3歳牝馬限定のG1競争として創設されました。
創設当初から京都競馬場の芝2000m(内回り)で実施されており、エリザベス女王杯へ向かう前哨戦の意味合いも持つレースです。
菊花賞
競馬場 | 京都 | コース | 芝3000m |
馬齢 | 3歳牡牝 | 開催月 | 10月 |
創設 | 1938年 | 賞金 | 1億1500円 |
レコード | 3:01.0 | レコード | トーホウジャッカル |
菊花賞は、10月に実施されるG1競争で、牡馬クラシック三冠レースの3冠目です。
1938年、イギリスのセントレジャーを模範として、最もスタミナのある優秀な繁殖場を選定するために創設されました。
阪神競馬場で実施された1979年を除いては、第1回からすべて京都競馬場の芝3000mの条件で実施されています。
天皇賞(秋)
競馬場 | 東京 | コース | 芝2000m |
馬齢 | 3歳以上 | 開催月 | 10月 |
創設 | 1937年 | 賞金 | 1億5000円 |
レコード | 1:56.1 | レコード | トーセンジョーダン |
天皇賞(秋)は、10月に実施されるG1競争で、秋の中距離の最強馬決定戦です。
1937年に第1回の帝室御賞典が実施。JRAが前身としているエンペラーズカップまで遡ると、1905年に起源を持つ伝統あるレースです。
1983年まで天皇賞(春)と同条件で実施されていましたが、1984年には距離が芝2000mに短縮。1987年には3歳馬も出走可能となりました。
エリザベス女王杯
競馬場 | 京都 | コース | 芝2200m |
馬齢 | 3歳以上牝 | 開催月 | 11月 |
創設 | 1984年 | 賞金 | 1億500円 |
レコード | 2:11.2 | レコード | トゥザヴィクトリー |
エリザベス女王杯は、11月に実施されるG1競争で、秋の最強牝馬決定戦です。
1970年から1975年まで京都競馬場の芝2400mで行われていたビクトリアカップが前身で、牝馬三冠レースの3冠目に位置付けられていました。
1996年に競争条件が4歳牝馬から4歳以上牝馬に変更。。距離が芝2200mに短縮され、新・牝馬三冠レース3冠目の秋華賞が設立されました。
マイルCS
競馬場 | 京都 | コース | 芝1600m |
馬齢 | 3歳以上 | 開催月 | 11月 |
創設 | 1984年 | 賞金 | 1億1000円 |
レコード | 1:31.5 | レコード | ダノンシャーク |
マイルチャンピオンシップは、11月に実施されるG1競争で、秋のマイル王決定戦です。
1984年、グレード制が導入された際に、長距離競争重視だった日本競馬において、短距離競争の充実を図る目的で創設されました。
春の安田記念と秋のマイルCSを同年に制覇することを春秋マイル制覇と呼び、これまでに12頭の馬が達成しています。
ジャパンC
競馬場 | 東京 | コース | 芝2400m |
馬齢 | 3歳以上 | 開催月 | 11月 |
創設 | 1981年 | 賞金 | 3億円 |
レコード | 2:20.6 | レコード | アーモンドアイ |
ジャパンカップは、11月に実施されるG1競争で、1981年に日本競馬の国際化を目標として史上初の国際G1レースとして創設されました。
創設初期こそは海外馬が活躍していましたが、ここ20年以上は日本馬が圧倒しています。
1着馬の賞金3億円は有馬記念と並んで日本の競馬レースの中の最高賞金になります。
チャンピオンズC
競馬場 | 中京 | コース | ダ1800m |
馬齢 | 3歳以上 | 開催月 | 12月 |
創設 | 1981年 | 賞金 | 1億円 |
レコード | 1:48.5 | レコード | クリソリベル |
チャンピオンズカップは、12月に実施されるG1競走で、下半期のダート最強馬決定戦です。
2000年、ジャパンCに匹敵するダートの国際競争を開催するため、前身のジャパンカップダートが東京競馬場のダート2100mで創設。
2008年に阪神競馬場のダート1800mへのコースを変更を経て、2014年から中京競馬場で実施。名称もチャンピオンズカップになりました。
阪神JF
競馬場 | 阪神 | コース | 芝1600m |
馬齢 | 2歳牝 | 開催月 | 12月 |
創設 | 1949年 | 賞金 | 6500万円 |
レコード | 1:32.7 | レコード | レシステンシア |
阪神JFは12月に開催されるG1競走で、2歳の最強牝馬決定戦です。
1949年、関西地区の3歳(現2歳)馬チャンピオン決定戦として創設。当初距離は芝1200mでしたが、1962年に芝1600mに変更されています。
1991年からは牡馬と牝馬のチャンピオン決定戦を明確にすることを目的として、牡馬禁制の牝馬限定戦となっています。
朝日杯FS
競馬場 | 中山 | コース | 芝1600m |
馬齢 | 2歳牡牝 | 開催月 | 12月 |
創設 | 1949年 | 賞金 | 7000万円 |
レコード | 1:32.3 | レコード | グレナティアガーズ |
朝日杯FSは、12月に実施されるG1競走で2歳のマイル王決定戦です。
1949年、関東地区の3歳(現2歳)馬チャンピオン決定戦として創設。当初の距離の芝1100mから芝1200mを経て、マイル戦となっています。
2013年まで中山競馬場が開催地でしたが、2014年より阪神競馬場で実施されています。
有馬記念
競馬場 | 中山 | コース | 芝2500m |
馬齢 | 3歳以上 | 開催月 | 12月 |
創設 | 1956年 | 賞金 | 3億円 |
レコード | 2:29.5 | レコード | ゼンノロブロイ |
有馬記念は、毎年12月に実施されるG1競走で、人気と実力を兼ね備えた最強馬決定戦です。
1956年にファン投票によって出走馬が決まるG1「中山グランプリ」として創設されました。
1995年まで芝2600mで実施されていましたが、1966年に芝2500mに距離が短縮されました。
1996年には約875億円の売上を記録。未だに破られていないギネス記録となっています。
ホープフルS
競馬場 | 中山 | コース | 芝2000m |
馬齢 | 2歳牡牝 | 開催月 | 2月 |
創設 | 1984年 | 賞金 | 7000万円 |
レコード | 2:01.4 | レコード | タイムフライヤー |
ホープフルSは、12月に実施されるG1競走で、2歳中距離の最強馬決定戦です。
2014年、日本競馬の2歳馬競走の開始時期の早期化と中距離競走の充実ぶりを理由に、G3のラジオNIKKEI杯2歳ステークスを名称変更。
それに伴い、阪神競馬場の芝2000mで施工から中山競馬場の芝2000mに変更。2017年よりG1格付けとなりました。
競走馬のデビュー確率は65% | オープン馬はわずか3%の厳しい現実
G1の中でも特別なレース
全競走馬のなかでも一握りの馬のみしか出走を許されないG1。
そのなかでも特に注目度が高いレースについて紹介します。
クラシックレース
- 桜花賞
- 皐月賞
- オークス
- 日本ダービー
- 菊花賞
クラシックレースとは「イギリスの伝統レースを起源とする3歳馬限定G1の総称」です。
3歳限定のため一生に一度しか出走できず、世代最強の座を争うレースでもあります。
なかでも皐月賞・日本ダービー・菊花賞の3レースを「牡馬三冠」、桜花賞・オークスに秋華賞を加えた3レースを「牝馬三冠」と呼びます。
ちなみに、2020年はコントレイルが牡馬三冠、デアリングタクトが牝馬三冠を制覇しました。
同じ年に牡馬と牝馬がどちらもクラシックを制覇したのは日本競馬史上初です。
古馬三冠
- 大阪杯
- 天皇賞(春)
- 宝塚記念
- 天皇賞(秋)
- ジャパンカップ
- 有馬記念
古馬三冠とは「4歳以上の馬を表す”古馬”の3冠レースの総称」です。
なかでも大阪杯・天皇賞(春)・宝塚記念の3レースを「春古馬三冠」、天皇賞(秋)・ジャパンカップ・有馬記念を「秋古馬三冠」と呼びます。
ちなみに、夏シーズン7月・8月には、G1は1レースも実施されません。
八大競争
- 桜花賞
- 皐月賞
- オークス
- 日本ダービー
- 菊花賞
- 天皇賞(春)
- 天皇賞(秋)
- 有馬記念
八大競走とは「桜花賞・皐月賞・オークス・日本ダービー・菊花賞・天皇賞(春)・天皇賞(秋)・有馬記念の総称」です。
有馬記念を除く7レースはいずれも戦前に創設された歴史あるG1です。
1984年のグレード制導入されるまでは、重賞の中で最も格式高いレースとされていました。
1990年代以降は、G1級レースの増加によって八大競争の地位は相対的に低下してきています。
G1で勝利すると獲得できる賞金
G1レース名 | 獲得賞金 |
フェブラリーS | 1億円 |
高松宮記念 | 1億3000万円 |
大阪杯 | 1億3500万円 |
桜花賞 | 1億500万円 |
皐月賞 | 1億1000万円 |
天皇賞(春) | 1億5000万円 |
NHKマイルC | 1億500万円 |
ヴィクトリアマイル | 1億500万円 |
オークス | 1億1000万円 |
日本ダービー | 2億円 |
安田記念 | 1億1000万円 |
宝塚記念 | 1億5000万円 |
スプリンターズS | 1億1000万円 |
秋華賞 | 1億円 |
菊花賞 | 1億1500万円 |
天皇賞(秋) | 1億5000万円 |
エリザベス女王杯 | 1億500万円 |
マイルCS | 1億1000万円 |
ジャパンC | 3億円 |
チャンピオンズC | 1億円 |
阪神JF | 6500万円 |
朝日杯FS | 7000万円 |
有馬記念 | 3億円 |
ホープフルS | 7000万円 |
日本競馬において最高賞金が高いG1はジャパンカップと有馬記念。その額3億円です。
次いで日本ダービーの賞金が高く、残りのG1でもほとんど1億円を超えています。
2歳限定G1は賞金がやや低く、朝日杯FSやホープフルSの賞金は7000万円となっています。
【競馬】日本競走馬の獲得賞金ランキングTOP20【2023年最新版】
【競馬】賞金の配分は馬主が80% | 賞金の仕組みを徹底解説!
G1の歴史【創設年順ランキング】
01位:日本ダービー(1932)
02位:天皇賞(秋)(1937)
03位:天皇賞(春)(1938)
04位:オークス(1938)
05位:菊花賞(1938)
06位:桜花賞(1939)
07位:皐月賞(1939)
08位:朝日杯FS(1949)
09位:阪神JF(1949)
10位:安田記念(1951)
11位:有馬記念(1956)
12位:大阪杯(1957)
13位:宝塚記念(1960)
14位:スプリンターズS(1967)
15位:高松宮記念(1971)
16位:エリザベス女王杯(1976)
17位:ジャパンC(1981)
18位:フェブラリーS(1984)
19位:マイルCS(1984)
20位:ホープフルS (1984)
21位:NHKマイルC(1996)
22位:秋華賞(1996)
23位:チャンピオンズC(2000)
24位:ヴィクトリアマイル(2006)
G1とJG1・Jpn1の違い
G1と似ているレースとして「JG1」「Jpn1」があるので違いを解説します。
JG1とは
- 中山グランドジャンプ
- 中山大障害
JG1とは「障害競走のG1」のことです。
具体的には、中山グランドジャンプと中山大障害がJG1に該当します。
ちなみに、J・G1の”J”は「Jump」のことです。
Jpn1とは
- 川崎記念
- かしわ記念
- 帝王賞
- ジャパンダートダービー
- 南部杯
- JBCクラシック
- JBCスプリント
- JBCレディスクラシック
- 全日本2歳優駿
Jpn1とは「国際競争の格付けを持たないが最高格付けであるレース」のことです。
詳細は省きますが、国際セリ名簿基準委員会に認定を受けたのが「G1」、受けていないのが「Jpn1」です。
具体的には、いずれも地方競馬場で開催されるダート競走の上記9レースが該当します。
G1レースに出走するための条件
どのG1に出走するのかによって異なりますが、基本的にはレースに出走して好成績を残し、賞金を稼ぐことが条件です。
2歳馬限定G1
- 阪神ジェベナイルF
- 朝日杯フューチュリティーS
- ホープフルS
出馬投票締切日の前日までの総収得賞金順で出走することができます。
もし総収得賞金が同額となった場合には、抽選となります。
3歳馬限定G1
- 桜花賞
- 皐月賞
- NHKマイルC
- オークス
- ダービー
- 秋華賞
- 菊花賞
それぞれのG1で指定された「トライアルレース」で所定の成績を残すと、収得賞金に関係なく優先出走権を獲得することができます。
たとえば、皐月賞に出走したい馬は下記3つのトライアルレースのどれかで条件を満たすと、優先的に出走することが可能です。
トライアルレース | 開催 | 距離 | 優先出走権 |
弥生賞 (G2) | 中山 | 芝2000m | 1着~3着 |
スプリングS (G2) | 中山 | 芝1800m | 1着~3着 |
若葉S (OP) | 阪神 | 芝2000m | 1着~2着 |
最終的には、トライアルレースで優先出走権を獲得した馬とそれらの馬を除いた出馬投票締切の前日までの総収得賞金順に出走できます。
G1のトライアルレース一覧【意味を知れば競馬が2倍楽しめる】
古馬G1
- フェブラリーS
- 高松宮記念
- 大阪杯
- 天皇賞(春)
- ヴィクトリアマイル
- 安田記念
- 宝塚記念
- スプリンターズS
- エリザベス女王杯
- マイルCS
- 天皇賞(秋)
- ジャパンカップ
- チャンピオンズC
- 有馬記念
それぞれのG1で指定された「ステップレース」で1着になると、収得賞金に関係なく優先出走権を獲得することができます。
トライアルレースと似ていますが、トライアルレースは3歳馬限定G1のみの呼称であるため厳密には違います。
ステップレースでは1着馬のみしか優先出走権を獲得できないため、この方法で出走してくる馬はわずかです。
基本的には、1年前のG1レース日翌日から最終出馬投票日の前日までの約1年間の収得賞金順で出走できます。
競馬のG1レースのまとめ
- G1は「競馬の最高格付けのレース」
- 日本競馬には現在24種類のG1がある
- G1でも「クラシックレース」は特別
- G1の最高賞金は3億円
- JG1は障害競走のG1
- Jpn1は国際競争の格付けは持たないG1
- G1に出走するには賞金の獲得が必要
- 3歳G1のみトライアルレースの条件あり
この記事では、競馬のG1の意味や全24レースの一覧を紹介しました。
毎年7,000頭を超える競走馬のうち一握りの馬しか出走できない夢の舞台。
競馬ファンのみなさんはぜひ一度は生で観戦してみてくださいね。
リステッド競争とオープンの違いは? | リステッド全63レース一覧つき
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ダート短距離で勝ち組になりませんか?
競馬で勝って儲けたいと思いませんか?
いつも競馬のことだけ考えて必死に予想しているのに、一向に勝てるようにならない。
もしあなたがまさにそんな状況に陥っているのであれば、すぐに改善したいですよね。
競馬で負けている多くの人は、
・メインレースの予想にはたっぷり時間を使うけど、それ以外のレースは雑に買っている
・馬券を買うのはメインレース中心で、芝の短距離からダートの長距離まで手を出している
・午前中のレースは少額で賭けて、メインレースに勝ち分も含めてガッツリ賭けている
こんなふうにメインレースを主軸にした馬券の買い方をしています。あなたはどうでしょうか。
もしひとつでも当てはまるなら、いまと同じ馬券の買い方を続けていても勝てません。なぜか?
それは多くの競馬ファンが当たり前にやっていることを同じようにやっているだけだからです。
前の週の競馬が終わってすぐJRA-VANを開き、次週のメインレースの出馬予定馬を調べ、過去のレース傾向を調べ、映像を確認し、週中には各馬の調教を確認し、枠順の発表を待ち、前日の夜にはオッズを調べ、天気から馬場状態を予測し、当日は1時間前に馬体重を見て、パドックを見て、現地なら返し馬をみたうえで馬券を買う...
自分では必死にやっているつもりでも、毎週のように馬券を買う人なら至ってフツーのこと。
それだけでは何の差別化にもならないので、むしろ自分だけ勝てるようになる方が不思議です。
では、どうすればいいのか?
いますぐダート短距離の予想を学んでください!
「なぜダート短距離?」と疑問に思いますよね。地味なので興味ない人も多いでしょう。
しかし、そこがポイント。
多くの人が詳しい知識もなく時間をかけずに予想しているレースを、専門的な知識を持って時間をかけて予想すれば有利だと思いませんか?
もしあなた自身がいまダート短距離のレースを適当に買っているなら、正直いい養分です。
たまに当たっても基本はダート短距離を本気で予想するニッチな人に搾取されるのがオチ。
だから今度はあなたがダート短距離を本気で学びハンパ予想の養分を搾取する側に回るのです。
私も数年前まではメインレースに全力投球で、たまに勝っても儲からない負け組でした。
もちろんメインレースで勝つために必死に必死に学びましたが、上には上がいました。
だけどダート短距離に特化した予想を始めて気づいたのはブルーオーシャンだということ。
自分のようなアマチュアでも小さい努力で大きい成果を手に入れやすいと気づいたのです。
そこからはダート短距離しか馬券を買わず、気づけば4年連続で回収率はプラスでした。
何度も言いますが、私自身は特別に競馬の予想に関する才能を持っていたわけではありません。
それでも勝ち組になれたのは、紛れもなくダート短距離というニッチな領域を極めたから。
とはいえダート短距離を専門的に学ぶと言っても何から始めたらいいかわからないですよね。
私もダート短距離特化で予想を始めたときは情報が少なく、独学で手探り状態でした。
でも大丈夫。これからダート短距離を詳しく学びたい人には心強い味方がついています。
それがダート短距離の予想に特化した唯一の競馬本『ダート短距離の教科書』。
本書ではJRAダ1400m以下の予想だけに的を絞ったノウハウを1冊に凝縮しています。
ダート短距離の知識がゼロの人が読む前提で、超初心者でもわかるよう丁寧に解説しました。
本書を読めば、ダート短距離に関する「脚質」「馬場状態」「枠順」「性別」「馬体重」「斤量」などの基本的な考え方がわかります。
たとえば、ダート短距離では勝ち馬の7割が第4角を5番手以内に回った先行馬になります。
先行馬有利は競馬の鉄則ですが、直線が短く芝よりスピードが出ないダート短距離では、より逃げ馬や先行馬に注意して予想せねばなりません。
ほかにも、ダート短距離ではOPクラス昇級初戦の馬の勝率が非常に低いという特徴があります。
実際、2022年に昇級初戦で1〜3番人気に推された15頭のうち1着になったのはわずか1頭でした。
これはダート短距離が高齢まで走る馬が多いうえに重賞が少なく芝よりOPのレベルが高いことが原因ですが、知らないと罠にハマってしまいます。
こんなふうにダート短距離にはダート短距離だけの特長が存在します。上記のポイントを踏まえて予想するだけでも変わると思いませんか?
本書では上記のようなダート短距離の予想に特化したポイントを永遠に解説していきます。
別の競馬本には絶対マネできない変態度です笑
実際に本書を読んでくださった900名を超える読者の方から頂いた声の一部をご紹介しますね。
アマチュア出版ながら発行部数は1,000部超え。Amazonレビューは⭐︎4.1です。
料金は競馬本としては破格の1,250円。Kindle Unlimitedの会員なら無料で読めます。
もしご満足いただけなかった場合、Xまでご連絡頂ければ返金しますのでお申し付けください!
この本は、
・メインレースで当たることがゴールではなく、本気で競馬で儲けることを目指したい人
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