『ダート短距離の教科書』を出版しました【Kindle Unlimitedなら無料】

【競馬】春秋マイル制覇とは?| 同一年制覇・三連覇など達成馬一覧

  • 春秋マイル制覇とは?
  • 歴代の春秋マイルの達成馬は?
  • 春秋マイルの同一年に制覇した馬は?
  • 春秋マイルを三連覇した馬は?

こんな疑問を解決する記事になっています!

この記事では、安田記念とマイルCSの勝利を意味する春秋マイル制覇について解説します。

また、春秋マイルを制覇した歴代12頭の名馬や春秋マイルを同一年に制覇した馬、三連覇した馬を一覧にしてまとめてみました。

この記事でわかること
  • 春秋マイル制覇とは
  • 春秋マイル制覇の達成馬一覧
  • 春秋マイルを同一年に制覇した馬
  • 春秋マイルを三連覇した馬など

▼関連記事
【競馬】春秋グランプリ制覇とは?| 同一年・三連覇など達成馬一覧

春秋マイル制覇とは

まず、春秋マイルとは、春のマイル(G1・安田記念)と秋のマイル(G1・マイルチャンピオンシップ)の2レースのことです。

そして、安田記念とマイルCSの2レースを勝利することを「春秋マイル制覇」と言います

どちらも日本競馬を代表するマイル(1600m)の王者決定戦で、春秋マイル制覇を達成すると、最優秀短距離馬が濃厚になります。

▼関連記事
・歴代最優秀短距離馬一覧【満票はロードカナロアとグランアレグリアのみ】

安田記念

競馬場 東京 コース 芝1600m
馬齢 3歳以上 開催月 6月
創設 1951年 賞金 1億1000円
レコード 1:30.9 レコード インディチャンプ

安田記念は、東京競馬場の芝1600mで6月に実施されるG1競争で、春のマイル王決定戦です。

1951年に安田賞の名称で創設。レース名の由来となった安田伊左衛門が1958年に死去したため、同年より現名称に改称されました。

創設当初は3歳(現4歳)以上のハンデキャップ競争でしたが、1984年に5歳(現4歳)以上に変更。1996年に現行の競争条件に戻りました。

マイルチャンピオンシップ

競馬場 京都 コース 芝1600m
馬齢 3歳以上 開催月 11月
創設 1984年 賞金 1億1000円
レコード 1:31.5 レコード ダノンシャーク

マイルチャンピオンシップは、京都競馬場の芝1600mで11月に実施されるG1競争で、秋のマイル王決定戦です。

1984年、グレード制が導入された際に、長距離競争重視だった日本競馬において、短距離競争の充実を図る目的で創設されました。

歴代・春秋マイルの達成馬一覧

これまでに春秋マイル制覇を達成した馬は、全部で12頭です

達成年 馬名
1985年 ニホンピロウイナー
1988年 ニッポーテイオー
1990年 オグリキャップ
1994年 ノースフライト
1996年 トロットサンダー
1998年 タイキシャトル
1999年 エアジハード
2003年 アグネスデジタル
2001年 ダイワメジャー
2007年 モーリス
2019年 インディチャンプ
2020年 グランアレグリア

同一年に春秋マイルを達成した馬

同一年に春秋マイル制覇を達成した馬は8頭

  1. ニホンピロウイナー
  2. ノースフライト
  3. タイキシャトル
  4. エアジハード
  5. ダイワメジャー
  6. モーリス
  7. インディチャンプ
  8. グランアレグリア

春秋マイル達成馬の一覧

ニホンピロウイナー(1985)

1984年11月18日
マイルCS 1番人気1着
1985年05月12日
安田記念 1番人気1着
1985年11月17日
マイルCS 1番人気1着

初の春秋マイル制覇&第1回マイルCS優勝

マイルチャンピオンシップ連覇・安田記念優勝など重賞10勝特に1600m以下では19戦14勝 2着3回と圧倒的な強さを見せた名馬です。

1983年から3年連続で最優秀短距離馬(当時優駿賞最優秀スプリンター)を受賞「歴代最強マイラー」の呼び声が高い競走馬になります。

1984年にはグレード制が導入され、ハンデ戦だった安田記念とマイルCSがG1に制定。まずは安田記念を目指しますが、不運の骨折。

秋に復帰すると、記念すべき第1回マイルチャンピオンシップにおいて、同年の安田記念勝ち馬のハッピープログレスを破ってG1初勝利。

翌年には安田記念優勝→マイルCS連覇を達成して史上初の春秋マイル制覇を達成。短距離・マイル路線の活路を開いた存在になります。

ニッポーテイオー(1988)

1986年11月16日
マイルCS 1番人気2着
1987年05月17日
安田記念 1番人気2着
1987年11月22日
マイルCS 1番人気1着
1988年05月15日
安田記念 1番人気1着

2度目の挑戦で悲願の春秋マイル制覇

1986年に優駿賞最優秀スプリンター(最優秀短距離馬)、1987年に最優秀5歳(現4歳)以上牡馬を受賞した昭和末期の名マイラーです。

新馬戦で圧勝するも気性が荒く、三冠初戦の皐月賞では8着。日本ダービーの出走は諦め、マイル~中距離路線へ方針転換をします。

毎日王冠2着→スワンS1着などステップレースで好走を見せ、マイルCSでは1番人気に推されましたが結果は2着。翌年の安田記念も2着。

2度目のマイルCSでは天皇賞(秋)に続く5馬身差の圧勝でG1を2連勝。翌年の安田記念も勝ち、春秋マイル制覇を達成しました。

その後の宝塚記念では長距離のタマモクロスvs短距離のニッポーテイオーの構図で注目を集めましたが、2着に敗れて引退を迎えました。

オグリキャップ(1990)

1989年11月19日
マイルCS 1番人気1着
1990年05月13日
安田記念 1番人気1着

社会現象にもなった国民的アイドルホース

1987年に笠松競馬でデビューした地方競馬の星。「芦毛の怪物」の愛称で親しまれ、史上21頭目のJRA顕彰馬に選出された名馬です。

中央競馬時代はスーパークリーク・イナリワンとともに「平成三強」と称され、武豊騎手とのコンビで第二次競馬ブームを牽引しました。

ニュージーランドTでは、翌日の安田記念で優勝したニッポーテーオーの走破タイムより0.2秒も早いレースレコードで優勝しました。

マイルCSでは通常届くはずがない距離差をハナ差で差し切って優勝。翌年の安田記念では武豊騎手との初コンビで春秋マイル制覇を達成

幻のダービー馬、毎日王冠のハナ差での決着、ラストランの有馬記念での復活Vなど常に話題が絶えなかった国民的アイドルホースです。

ノースフライト(1994)

1994年05月15日
安田記念 5番人気1着
1994年11月20日
マイルCS 1番人気1着

牝馬初の春秋マイル制覇&マイルの女王

マイル戦では春秋マイル制覇を含む5戦全勝の成績を残して「マイルの女王」「フーちゃん」などの愛称で親しまれた名馬です。

4歳(現3歳)の5月と遅めのデビュー戦は9馬身差の圧勝。そこから府中牝馬Sで初重賞勝利を飾ると、エリザベス女王杯では2着に入線。

そこから京都牝馬特別など重賞を3連勝すると、豪華メンバーが揃って5番人気に支持された安田記念では当時歴代2位の好時計で優勝

引退レースとなったマイルCSでは単勝オッズ1.7倍の人気に応えて優勝。同年のJRA賞最優秀5歳(現4歳)以上牝馬に選出されました。

春秋マイルを達成したにもかかわらず最優秀短距離馬は自身が破ったサクラバクシンオーに奪われ、”短距離馬”の定義が問われました。

トロットサンダー(1996)

1995年11月19日
マイルCS 4番人気1着
1996年06月09日
安田記念 1番人気1着

東京芝マイルの絶対王者

デビューが遅いうえに9戦は地方競馬でダートコースを走っていた馬で、初めてJRAの重賞に挑戦したのは7歳(現6歳)のときでした。

マイル王者の名にふさわしく芝1600mのレースは6戦6勝。特に、東京芝1600mでは圧倒的な強さを誇り、4戦4勝と無敗でした。

1995年のマイルCSでは重賞未勝利にもかかわらず4番人気に推され、後方から差し切ると重賞初勝利とともにG1初勝利を飾りました。

翌年には東京新聞杯を勝つと安田記念では1番人気に支持され、最後は14㎝差の大接戦を制して春秋マイル制覇を達成しました。

トロットサンダーと言えば、地方競馬から中央競馬に移籍する際の「名義貸し事件」が記憶に残っている人も多いのでは…。

タイキシャトル(1998)

1997年11月16日
マイルCS 2番人気1着
1998年06月14日
安田記念 1番人気1着
1998年11月22日
マイルCS 1番人気1着

短距離馬として初の顕彰馬に選出

デビューから13戦11勝、複勝率100%短距離路線馬また外国産馬として初・史上25頭目のJRA顕彰馬にも選出されている名馬です。

1997年のマイルCSでは6頭のG1馬が揃う中、2馬身差の完勝。続くスプリンターズも勝利。2つの秋短距離G1を初めて同一年に制しました。

翌年の安田記念は大雨で稀に見る不良馬場となりましたが、単勝1.3倍の支持に応えて勝利。楽々と春秋マイル制覇を達成しました。

そのあと仏・ジャック・ル・マロアでも勝利すると、帰国後初戦のマイルCSでは直線に入るとすぐ先頭に立ち、5馬身差の圧勝劇

1998年は5戦4勝。年度代表馬・最優秀短距離馬・最優秀5歳(現4歳)以上牡馬・エルメス賞最優秀古馬(仏)など賞を総なめにしました。

エアジハード(1999)

1999年06月13日
安田記念 4番人気1着
1999年11月21日
マイルCS 1番人気1着

怪物・タイキシャトルの後継者

1999年に安田記念とマイルCSを勝利して2年連続での春秋マイル制覇馬が誕生。同年のJRA賞最優秀短距離馬を受賞しました。

デビュー後はゲートでの暴れ癖があり、皐月賞の優先出走権を逃したり、ニュージーランドTに出走できないなど活躍ができませんでした。

NHKマイル後は休養に入ると富士Sで古馬相手に重賞初制覇。調教師の伊藤氏は「タイキシャトルの後継になれる馬」と発言しました。

年明けの2戦は惜敗が続き安田記念では4番人気に留まりましたが、グラスワンダーをハナ差で差し切ってG1初制覇を達成しました。

天皇賞(秋)3着のあとのマイルCSでは1番人気に応えて優勝。予言通りタイキシャトルの後継として春秋マイル制覇を達成してくれました。

アグネスデジタル(2003)

2000年11月19日
マイルCS 13番人気1着
2001年06月03日
安田記念 6番人気11着
2001年10月08日
マイルCS 1番人気1着
2003年06月08日
安田記念 4番人気1着
2003年10月03日
マイルCS 2番人気5着

条件不問のオールラウンダー

マイルCS連覇、安田記念優勝の春秋マイル制覇に加え、フェブラリーSも優勝して史上4頭目の芝ダートG1を制覇を達成した名馬です。

また、地方ではマイルCS南部杯、海外遠征では香港カップで優勝するなど、中央地方・国内外・芝ダートを問わず活躍しました。

特に、南部杯(地方)→天皇賞(秋)(芝)→香港カップ(海外)→フェブラリーS(ダート)の変則G1 4連勝は他例のないローテーションですね。

とにかく「真のスーパー万能型」「異能のスーパーホース」として他馬には絶対に真似できないパフォーマンスでファンの心を掴みました。

引退後には新種牡馬としてシンボリクリスエスに次ぐ2位。2014年のジャパンダートDを勝利したカゼノコなどを輩出しました。

ダイワメジャー(2007)

2005年06月05日
安田記念 2番人気8着
2005年11月20日
マイルCS 4番人気2着
2006年06月04日
安田記念 4番人気4着
2006年11月19日
’マイルCS
2007年06月03日
’安田記念
2007年11月18日
’マイルCS

春秋マイル三連覇を含むG1 5勝

皐月賞・天皇賞(秋)・マイルCS連覇・安田記念とG1・5勝を記録。短距離~中距離路線で活躍したダイワスカーレットの半妹です。

2004年に10番人気で皐月賞を制するも呼吸疾患が重症化したことで一時不振に陥り、手術のあと古馬になってから本格化しました。

2006年には天皇賞(秋)を制覇すると、マイルCSでは1番人気に応えて優勝。ニッポーテイオー以来19年ぶり2頭目の例となりました。

翌年には見事に安田記念を勝利して春秋マイル制覇を達成。同年のマイルCSも2連覇を達成、2年連続で最優秀短距離馬に選出されました。

種牡馬としてもレシステンシア・ナックビーナス・カレンブラックヒル・アドマイヤマーズなど短距離の活躍馬を多数輩出しています。

モーリス(2015)

2015年06月07日
安田記念 1番人気1着
2015年11月22日
マイルCS 4番人気1着
2016年06月05日
安田記念 1番人気2着

香港マイルを連覇した生粋のマイラー

安田記念・マイルCS・チャンピオンズマイル・香港マイル連覇・天皇賞(秋)とG1 6勝のうち5勝をマイル戦で挙げた生粋のマイラーです。

デビューから2年間は重賞を勝てず、クラシックとは無縁の馬でしたが、2014年に堀厩舎に転厩してからは11戦9勝の強さを魅せました。

キャリア初のG1安田記念を勝つと毎日王冠を回避してマイルCSに直行。ローテーション不安から4番人気でしたが春秋マイル制覇を達成。

その後は年末の香港マイルも勝ち、同一年にマイルG1 3勝という功績が認められ、年度代表馬と最優秀短距離馬を受賞しました。

2016年になってからもチャンピオンズマイル・天皇賞(秋)・香港マイル連覇で有終の美を飾ると、同年のJRA賞特別賞を受賞しました。

インディチャンプ(2019)

2019年06月02日
安田記念 4番人気1着
2019年11月17日
マイルCS 3番人気1着
2020年06月07日
安田記念 2番人気3着
2020年12月26日
マイルCS 3番人気2着
2021年06月06日
安田記念 2番人気4着

安田記念をコースレコードで勝利

デビューは2歳の12月とそこまで早くなくクラシック三冠レースとは無縁の馬でしたが、条件戦を順調に勝ち上がると東京新聞杯を勝利。

マイラーズCで4着に敗れた後、キャリア初のG1安田記念ではアーモンドアイ・ダノンプレミアム・アエロリットに次ぐ4番人気に支持。

最後の直線ではG1 9勝のアーモンドアイの猛追を凌ぎ、安田記念レコードの勝ち時計1分30秒9でG1初優勝を飾りました

その後は毎日王冠3着を挟んでマイルCSに出走。ダノンプレミアム・ダノンキングリーに次ぐ3番人気からの勝利で春秋マイル制覇を達成

その後はG1で2着1回3着2回と惜しい競馬が続いていますが、最後に3つ目のG1タイトルを獲得することはできるのでしょうか。

グランアレグリア(2020)

2020年06月07日
安田記念 3番人気1着
2020年11月12日
マイルCS 1番人気1着
2021年06月06日
安田記念 1番人気2着

短距離路線における現役最強牝馬

桜花賞・安田記念・スプリンターズ・マイルCS・ヴィクトリアマイルとすでにG1 5勝を記録している現役最強牝馬の1頭です。

2020年の安田記念は前年の勝ち馬インディチャンプに加え、雪辱に燃えるアーモンドアイが出走。単勝オッズ12.0倍の3番人気でした。

最後の直線では後方から迫るアーモンドアイよりも早い脚で後続を突き放し、2馬身半差をつける完勝ぶりで圧倒的な強さを示しました。

続くマイルCSでは単勝1.6倍の1番人気に推されると最後の直線で絶望的なドン詰まりがあったにもかかわらず3/4馬身差をつける勝利

しかし、もはや敵なしの状態で臨んだ翌年の安田記念ではまさかの2着。本当に安田記念は何が起きるかわからないですね。

▼関連記事

【競馬】春秋グランプリ制覇とは?| 同一年・三連覇など達成馬一覧

2 COMMENTS

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。